これは驚きのニュースです。
大手流通企業のイオンとセブン&アイがサントリーと共同開発でプライベート・ブランド(PB)の第3のビールを投入するということです(http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38771220090629)。
サントリーの立場で考えてみると
昨年、第3のビールである「金麦」の値上げ時期を他社よりも遅らせたことにより、ビール系飲料のシェアでサッポロを抜き3位となりました。また、ビール事業では初の黒字となりました。
この事実によって「ビールは価格政策は有効ではなく、競争要因にならない」という考え方を覆し、需要の価格弾力性(価格の上下により需要が大きく変動する)が高い製品で、「価格政策が有効」であることが明らかになりました。
今回の流通大手との共同開発は1年以上前から進められてきたということですが、これは昨年の価格戦術の同一線上にある「価格政策」といえます。(+取扱量増)
他のビール大手3社にとっては、「価格競争は避けたい」というのが本音だと思います。しかし、第3のビールのように低価格志向が強い製品の需要が、安価なPBに流れる可能性が高く、別の一手を打つ必要性が出てくるのではないかと考えられます。
サントリーにしては、昨年奪取した「第3位」と「黒字化」を確実なものとして継続するために戦術であると思います。
小売側の立場としては、今回のビールの共同開発は「目玉」商品となるようなPBです。
最近はセブン&アイの「セブンプレミアム」のように、大手メーカーとの共同開発によるPBが増えてきましたが、ビールのPBは海外のビールメーカーに委託製造することが多く、製品に対する安心感という点ではマイナスイメージだったのではないかと思います。
それが、国内大手のサントリーの製造ということで、イメージとして製品の品質を保証し、消費者に安心感を与えることになります。
いずれにしても、今回のこの共同開発は画期的な戦術といえます。
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