小売業にいかにマーケティングを導入するかというのが本書の内容です。
マイクロマーケティングという聞きなれないタイトルになっていますが、いわゆるマス(大衆)を対象とした、マスマーケティングと対比するためにつけたタイトルといえ、簡単にいうと小売業のマーケティングということです。
マイクロマーケティング入門 (PHPビジネス新書)
著者:鈴木 豊
販売元:PHP研究所
発売日:2008-12-19
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マーケティング・ミックスの4Pを小売店に応用できるようにアレンジし、それにそって説明をしています。
全体を通して、「小売業も顧客視点でマーケティングを展開しなければならない」ということが主張されています。
消費者が小売業に求めるものは、まずはそこに行けば何でもそろっている(日用品などの最寄品は)、つまり、品揃え(アソートメント)が重要な要因です。
しかし、そろっているはずなのに、顧客視点でない商品の陳列であれば、規模が大きくなればなるほど、商品選びにストレスがかかります。
単に商品をそろえればよいといことではありません。
ターゲットとなる顧客のライフスタイルをよく考え、顧客の生活の中のシーンを想定し、品揃えをすることが大切であると、著者は主張しています。
戦術的なことは、製造業のマーケティングと大きく異なりますが、基本的なところはどのような業種でも同じということです。
本書はありがちな自己流マーケティングではなく、基本に忠実で読んでいて好感をもてました。
ただ、使用している用語に「ん?」と思う部分はありますが、今まで読んだ小売業のマーケティング関係の本のなかでは、実務書としておススメできます。
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