最近「くめ納豆」のCMをよく見る。


ミツカンの納豆事業はこれまで「におわなっとう」、「金のつぶ」など、どちらかというと、従来の納豆とはどこか違う、


差別化要因がはっきりした商品群が多い。


これは、従来の納豆市場の市場規模の拡大を狙ったともいえ、


「におわなっとう」は、ヘビーユーザーの使用頻度を増やし、「金のつぶ」は、低年齢層をもターゲットに含めた戦略的な製品といえる。


「くめ納豆」は茨木の老舗メーカーをミツカンが買収したもので、「味」でいうと、納豆本来ということであろうか。


これまで、市場の周辺を拡大することによって、シェアを獲得してきたミツカンにとって、市場の真ん中を狙うことは、


納豆事業の多角化として、理にかなったいる。


正確な数字はわからないが、納豆市場は、内食傾向が強い最近でも、縮小傾向にあるという。


ただし、これは販売量の低下というよりも、中小メーカーの乱立による無理な価格競争による販売価格の下落(小売企業の要請によるともいえるが)が原因とも考えられる。


おそらく、納豆市場は、上位のメーカーによる寡占に向かっていくことが想定され、業務提携や買収などによる合従連衡が進むであろう。


そうでなければ、バイイングパワーをもつ小売企業に対抗することはできない。


ミツカンの本格納豆参入は、その過程ともいえる。


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