現在、味の素の子会社のカルピスをアサヒ飲料が買収するらしい。


これにより、昨年からシェアを伸ばして勢いが出ているアサヒが、伊藤園を抜き、業界3位になる。


アサヒは、国内では、それぞれのカテゴリーでの上位ブランドである、ハウス食品の六甲のおいしい水」、カゴメから「六条麦茶」を相次いで買収しており、また、自前ブランドのワンダ、十六茶なども昨年は売上を伸ばしている。


味の素の立場からいえば、経営効率化の観点から、従来の食料品・調味料分野とは営業・流通のチャネルがことなる飲料品を売却する意図は自明であり、製品開発のシナジーよりもそれを優先したということであろう。


カルピスの持つ、ブランド力、乳酸菌飲料の技術は魅力的であり、他メーカーが競合できない「強み」を持っている。アサヒの今回の買収は、総合飲料メーカーとしてまさにヒットである。


飲料品市場は、国内では少子高齢化の影響を受け、縮小傾向になることは間違いなく、また、アサヒを含め、各飲料メーカーはグローバル展開をしている。


そのためには、ネスレがおこなったような、有力ブランドの囲い込みが必要である。


今後、飲料品の下位メーカーとの、M&Aが続くことが予想されるが、強いブランドと、技術力をもっていることがポイントであろう。


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