情報伝達の手段が多様化し、情報量が膨大になった現代社会では、
情報の受け手は、多くの情報をスルーすることになる。
国会議員などのエリート層が、「この問題について」関心を持ってほしいというような重要な情報でも同じことである。
しつこいようだが、今回の生活保護の問題の情報操作は、
社会全体としてとらえるならば、国民的な関心を引く必要があり、
ツイッターというメディアで、実名をさらして批判するというルール無視の方法をとったことは、
生活保護問題を国民的話題にしたという結果からみれば、成功したといえる。
メディアの役割は、社会全体では「善」の準機能を果たした。
しかし、河本さんにとっては、「悪」の逆機能といえ、
記者会見など無難にこなしているが、相当のストレスがかかっているだろう。
トータルすれば、社会のためには、今回の騒動は一定の成果を収めたのだから、そのためには、ひとりのタレントの生活は犠牲になっても仕方のないことだということである。
それでいいのかという疑問はある。
しかし、広報の専門家である世耕参議院議員は、してやったりだろう。
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