親から子へ事業を引き継ぐ場合、よくあるパターンは「お前に任せる」といったくせに、手もは足も口も出す親。



見ている限りでは、事業がうまくいっているときは、多少の不満はあっても、波風は立たないのですが(逆に言えば、うまく引継がれているので、うまくいっているのかもしれませんが)。



最近のパターンは、事業がうまくいかなくなっている場合に、どうせ悪くなっているのならば、自分のやり方でやりたいと思っているのに、相変わらず、昔とった何とかで、手も足も口もだす親に対しては、子の方は怒りに似た不満を持っています。


こういう親は、事業から追い出すべきでしょうか。



普通に考えれば、寿命は子の方が長いし、事業を引き継いだ以上、その商売で長く食べていかなければならないのは子の方です。



だから、子の方が必死です。



にもかかわらず、頭ごなしに、子のやり方を否定して、自分のやり方を押し付けられれば、親と子の関係は悪化し、ますます、事業も悪くなるという悪循環です。



私はこういう場合は、穏便に、とにかく話し合うことをススメてきました。



理由としては、考え方が古いかもしれませんが、子が親に対して、不忠を働けば、最後はその不忠が子に帰ってくると思っているからです。



武田信玄は、親を追い出して家督を継ぎました。しかし、長男は親を裏切り、謀反を起こそうとしました。



つまり、会社は大きくしたけど、継がそうとした息子にはとっとと逃げられてしまった。しかも親の悪態をついて。



しかし、最近は考え方を変えています。会社を潰してしまったら、元も子もないので、銀行等利害関係者との関係が悪化しない場合は、強引な手を使ってでも事業から身を引いてもらうべきだと思うようになりました。



どうせ事業がダメになるなら、納得した形でやったらまだ後悔はありませんが、親とともに自爆したらとてもじゃないが納得がいかないでしょう。



景気が後退し、親と一緒に自爆するケースが出てくると予想されます。



その前に、親を追い出しましょう!


新井会計事務所


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