『東洋経済』のネット版に「東京ディズニーリゾート、独り勝ちを支える新アトラクションの作り方」という記事が掲載されています(http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/18a614503831e25e17026737130718cd/page/1/)。
記事を読むと、これぞまさしく新製品開発の基本的手順に従っています。
「顧客ニーズの探索(アンケート調査やグループインタビュー)」
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「製品コンセプトの確定(家族とキャラクター)」
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「実現性の検証(予算内で道具退化するか)」
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「開発」
この記事の中で、実現性の検証、つまり、コンセプトを実現するために必要なこととして「インタラクティブ(双方向性)」というワードが出てきます。
記事では、「TDRの入園者は今やほとんどがリピーター。それを維持する手段が、キャストのサービスであり、アトラクションのインタラクティブ性なのだ。」と書かれています。
しかし、このインタラクティブ性ほど実現が難しいものはないと思います。
なぜならば、リピーターは同じように毎回楽しみたいと思っています。そのためには、キャストのサービスにしても、アトラクションにしても、内容が変わっても、平準化しなければなりません。受けるサービスやアトラクションは、毎回、変化しなければならないのですが、満足度は常に同じ以上でなれば、顧客は納得しないのです。
このことだけでも、本当に難しいことだと思います。
それに加え、インタラクティブにです。
インタラクティブは、顧客とのコミュニケーションではなく、顧客とのダイアローグ(対話)です。
一対一の対話です。
顧客に「私だけ」と思わせるような、サービスとアトラクション。
本当に難しいことですが、それを実現することがTDRの好調の要因の一つだと思います。
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