当たり前のことですが、借りたお金は返さなければなりません。


昨年のリーマンショック以降、急激な売上の低下により、急場をしのぐ意味で、政府が昨年秋に打ち出した「緊急保証制度」などを利用して、新規の借入をおこなったり、借入額を増額したりした企業が多いと思います。


東京商工リサーチによると、この5月の倒産件数は1年ぶりに昨年の水準を下回ったとのことですが(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090608-00000075-jij-bus_all)、私には、嵐の前の静けさのような気がしてなりません。


おそらく、現在、借入等により、小康状態を守っていますが、現実には、その「クスリ」もボチボチ切れてくる可能性があります。そのために新たな融資を申し込んでも、再度の融資を断られた例が多くなっているようです。


また、それにもまして怖いのは、企業にとって借入額の総額が以前より大きくなっており、借入を返済するために、売上を、計画以上にあげなければならないということです。


これが、簡単でないことは現場にいればわかることだと思います。


今は、今をしのぐことで手一杯の状態であることは理解できます。


しかし、借りたお金は返さなければなりません。


このことが、今後の企業の復活の足かせになる危険性を強く感じています。そうならないように、注意深く見ていく必要があると思っています。


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