NEXCO中日本が、経営理念を発表しました(http://www.c-nexco.co.jp/corp/info/interview/)。
そのまま、引用すると、
【私たちのめざす企業ビジョン】
私たちの企業ビジョンは
「世界一の高速道路会社」
であり、それを
「より良い会社でより強い会社」をめざすことによって実現します。
私たちは、
・「世界一の高速道路会社」とは、グループ社員が持つ技術力・運営能力・意欲・情熱により、お客さまに世界一のサービスを提供し、着実に成長し続ける会社・「より良い会社」とは、常に革新を続け、企業の社会的責任を果たすことにより、社会に信頼され、喜ばれる会社であり、社員も家族も胸を張って誇れる会社・「より強い会社」とは、高い競争力・技術力を有し、いかなる環境においても、適正な利潤をあげ黒字を続ける会社であると考えます。
このビジョン、「今までが相当ひどかったのか」と疑ってしまうほど、
社員のモチベーションアップを第一に考えたビジョンです。
「世界一」になるんだ、という、一見ありえないようなビジョン、方向性を示すことによって、会社全体が一丸になって「ガンバロー」という金子新社長の空回りしそうなやる気が見えます。
また、目を疑ったのが、経営理念で「高速道路会社」と規定してしまっていることです。
ドメインではなく、経営理念でです。
今後、企業の発展を考えるならば、高速道路事業だけではおそらく限界があります。
高速道路という「資産」を利用して、さまざまな事業の展開を考えていかなければいけないにもかかわらず、
いきなり「高速道路会社」です。
新社長の金子さんは、官僚の天下りではなく住友スリーエムの副社長からの転進で経営戦略にも精通したヒトという触れ込みです。
そのヒトが、この経営理念を出したということは、最初からあれもこれもではなく、
あえて、高速道路事業に固執することによって、社内をまとめようという意識がにじみ出ています。
役所的なところに民間人が登用されると、「たいへんなんだ〜」と感じさせる、経営理念です。
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