「流通大手のユニーは16日、コンビニエンスストア業界4位のグループ会社サークルKサンクスを完全子会社化すると発表した。経営の主導権を確保することで独自ブランド(PB)商品の開発や商品調達、物流など多方面での協力を加速し、消費低迷の直撃を受けている小売業界での競争力維持を目指す。」(
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120216-00000094-mai-bus_all


サークルKサンクスは、てっきり、ユニーの子会社だと勘違いしていましたが、完全子会社ではなかったのようです。


また、これにより、持ち株会社に移行するそうで、これも、「まだやっていなかったの?」という感じです。


私は、愛知県在住なので、GMS(総合スーパー)といえば、アピタ、ユニーと思っていますが、


売上高を見ると、国内では、1位のセブンアンドアイ、2位のイオングループで、シェア50%を超えており、以前から言われている上位2社による流通の寡占化が進んでいることを表しています。


ユニーはこれまでは単体ですので、一概に比較できませんが、売上では、セブンアンドアイの1/5、イオンの1/4.5で、業界3位とはいえ、大きく引き離されています。


また、サークルKサンクスも、コンビニ業界4位ですが、上位三社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)に徐々に水をあけられています。


サークルKサンクスも、中部圏では強いのですが、全国となるとキビシイということです。


流通小売業界は、チェーンストアのシステムをとっているすべての業態に言えることですが、上位数社による寡占化が今後ますます進むことが予想されています。


国内市場は、少子高齢化が進み、市場の縮小傾向にある以上、今後、共存共栄ですべてのグループが生き残ることはできなくなるでしょう。


となると、地域密着型(もちろんボランタリーチェーンによる共同仕入などは必要ですが)、あるいは、独自の商品構成(アピタ業態はそうとも言えますが)などで、生き残るか、


あるいは、規模を追求するかのどちらかの選択になります。


今までの、ユニーの動向を見ていると、中部圏の牙城を守り、独自性を前面に出すということで、前者を選択し、セブンアンドアイとイオンが規模にまい進するのを静観していたように思えますが、


おそらく、じり貧傾向をあらわれてきたということだと思います。


今後は、海外市場も視野に入れ、展開していくということですが、上位2社を追いかけるのは生半可ではありません。


周回遅れの第3位の現状から、存在感のある第3位になれるかが、今後の経営課題といえるでしょう。


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