強引に「付き合ってくれ」と迫ったイオン。
いやいやながら、しかも、世話になった森トラストとの関係もあるし、付き合ってみたものの、
少しもその関係が進展しなかったところへ、
良家のJフロントが、登場し、いきなり、横からかっさらっていった。
といったところでしょうか。
パルコも、Jフロントなら付き合っていいかと思っているはず。
この後、イオンも、気のないパルコを強引に振り向かすか、
それともあきらめるか決断を迫られることになるでしょう。
それにしても、Jフロントは気前がいい。
市場の株価に60%以上のプレミアムを付けて、TOBするっていうことだから、
そりゃ、森トラストも、「いいよ」っていうよね。
ところで、なんで、こんなにパルコがモテモテなのか。
国内市場は、少子高齢化にともなって、ほっておいても市場規模は縮小。
当然、企業戦略としては、多角化を進めるのはセオリー通り。
パルコはメインターゲットは20歳代。しかも、都会的なイメージ。
これは、イオンにもJフロントにもないターゲット層。
最近Jフロントも、20歳代をターゲットにした売り場作りをしているようだけど、
それにはコンテンツが必要。
となると、パルコの持っている、売り場づくりノウハウや、なんといっても、出店しているブランドはのどから手が出るくらいほしいはず。
今なら十分に体力はあるし、今のうちに、従来の百貨店のターゲット層にプラスして、20歳代を取り込めれば、今までにない、顧客層を開拓できるはず。
今回の買収、高い買い物だけど、Jフロントには十分にメリットがある買い物で、十分に相乗効果も期待できる。
うまくいけば、百貨店の新しいビジネスモデルが誕生するだろう。
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