サントリーのPBブランドのニュースに驚きを感じましたが、第3のビールでは「のどごし〈生〉」が好調のキリンが、第3のビール4ブランドめの新製品「コクの時間」を投入しました。
サントリーのPBブランドの投入は、チャレンジャーとして、従来の差別化要因以外の部分で差別化(価格・流通チャネル)した戦術です。
それに対して、キリンのこの新製品「コクの時間」の投入はまさにリーダーとしての戦術で、さまざまな消費者ニーズにこたえることで、(第3のビールの)市場拡大を狙っています。
ニュースリリースを読む限りでは(http://www.kirin.co.jp/company/news/2009/0422_01.html)、「味」は、好調の「のどごし〈生〉」と逆のポジショニングをしています。
つまり、「味覚」は、「すっきり」⇔「コク」という真逆のポジショニングになっています。
このことは、第3のビールに対して、消費者がもつ「コクのある味を楽しみたい」というニーズに対応し、市場拡大を狙う戦術といえます。
まさに、従来からのビール事業の正当なマーケティングの戦術です。
しかし、第3のビールは、あくまでもビール系飲料全体から見ると低価格普及品であり、需要の価格弾力性が高い製品です。
差別化要因は「味」より「価格」だと、消費者は判断するのではないかと思います。
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