東京ヴェルディの存続が決まった。
これまで、日本のサッカー界を引っ張ってきた名門が、存続の危機に陥るとは何が原因だったのか。
Jリーグから発表されている経営情報(2009年度)から読み取ると、2009年はまだ日テレが損失分を補充していたらしく、最終の当期利益はわずかなプラスとなっているが、実際の営業損失は14億5400万円。
確かに、これでは親会社の日テレも投げ出したくなるのわかるような気がする。
営業費用の内訳を、他のJ2のクラブと比較すると、人件費が突出して高いが、今年度はこの部分を大きく削減したはずである。
もう一つ気になるのが、人件費を引いた事業費が高いことである。同じ傾向がFC東京にも見えることから、おそらく味スタの使用料ではないかと思われる。
報道によると味スタの使用料もだいぶ交渉したらしいが、それでも、他のスタジアムに比べれば割高なのは変わらないだろう。
今後、ヴェルディが味スタを本拠地に活動を続けていくのならば、同じ規模のクラブよりも選手の補強費を低く抑えなければならない。
今年、FC東京が苦戦しているのも、故障した選手のバックアップを補強できなかったことが原因の一つに挙げられていることでもわかるように、味スタでの試合で多くのサポーターを動員しない限り、味スタを使用するメリットが逆に重荷になってします。
ヴェルディは、今後も味スタを使用するようだが、いずれは、本拠地移転などを検討した方が、クラブ運営上いいのではないかと思う。
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