先日、名古屋に進出してきたという、会計事務所向けのコンサルティング会社の話を聞きました。
どんな、ことをやるのだろうと興味があったので、聞いてみたところ、
まず、その会社の社長さんとアメリカ人の誰かが書いた著作を、税理士が共著したことにして、
それを題材にセミナーを開催。
そこから顧問先を探しましょうというモデルらしい。
が、この著作がヒドイ。
目次を見ただけですが、経営学やマーケティングをかじったことがある人なら、この単語の使い方はないだろうという使い方で、
はっきり言って、こんな本の共著者にされると、こっちの信用を失いそう。
本を書いたら「すごーい」と思わせるのはわかるけど、本物が分かる人からの信用を失うのは、マーケティングの専門家を自称している私にとっては、絶対にまずい。
そして、一番気になったのは、「マーケティング」という言葉に使い方。
よく、ウチにセールスに来るさまざまな業者さんは、「マーケティング」を「販売促進」つまり、「プロモーション」という意味で使って、
「会計事務所のマーケティング」と言っているのはわかります。
まぁ、一般的にそう理解されていることはわかっているので、それに目くじら立てる気はないのですが、
今回のコンサル会社の使い方はヒドイ。ほとんど意味がわからない。
つまり、何でもかんでも、「マーケティング」という言葉に詰め込んで説明して、わからないヒトをゴマカしているよう。
説明をしている営業さんが、「ウチの社長はAMA(アメリカマーケティング協会)の会員で(本当かどうかは疑わしいのですが)」と言っていたのですが、
もし会員なら、AMAの定義はわかっているはず。
ならば少なくても、定義を尊重する姿勢は見せてほしいところです。
ちなみに、私が「マーケティング」という言葉を説明するときは、
「ターゲットとなるマーケット(標的市場)に、4P(製品、価格、販売促進、流通チャネル)というツールを使って、企業が働きかけをおこなうこと」と説明しています。
この考え方は古いといわれるかもしれませんが、これは、85年のAMAの定義を根拠にしています。
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