韓国女子サッカー代表で、なでしこリーグINAC神戸のチ・ソヨン選手のインタビューが、
思いきり歪曲して、日本に伝わり、
それを同僚の日本代表の川澄奈穂美選手が全面否定したという一件(http://news.livedoor.com/article/detail/7907774/)。
報道の恐ろしさを感じるニュースです。
インタービューをどのように編集して使うかは、あくまでも媒体社側にあるので、
インタビューを受ける側は、そこのところを理解していないと、
「そんなつもりで言ったんじゃない!!」とあとでトラブルになることはよくある話。
しかも、映像であれば、まだ、自分の言葉なのだが(使われる部分は、ごく一部なので、前後の脈絡がわからず違う意味で伝わってしまうこともしばしばだが)、
それを言葉に書き起こす作業を加えると、さらに違う意味になってしまうことがある。
自分も経験があるのだが、人間の話すことを録音して、聞き返してみると、どんなに正確にしゃべっているつもりでも、
非論理的であり、そこを、うまくつなごうとすると、どうしても書き手の意図(インタビューで聞き出したかった)が入ってしまう。
今回のチ・ソヨン選手の一件は、
記事化の過程の中で、翻訳という作業がさらに入り、しかも、書き手側の悪意にも近い意図が、さらに歪曲し、
全く話してもいないことが、あたかも、話したようになって報道されたようである。
いくら、スポーツに政治を持ち込むなといっても、
そう主張しているマスコミが、
逆に同じ紙面であおっているようなものである。
特にスポーツマスコミは、配信記事をそのまま記事にしているようなものも多く、
裏取りもしないで紙面にしてしまっているようなところがあり、
今回の一件でも、配信を記事→川澄選手のブログを記事にしているだけという感じ。
「ジャーナリズムの本質を」なんて高尚なことまでは要求しないけど、
「取材ぐらいちゃんとしろよ」というのが本音。
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