これは驚くべきニュースだ。
マクドナルドをV字回復し、日本マクドナルドの中興の祖ともいえる、原田社長が退任し、
新たに、カナダ出身のサラ・カサノバ氏が新社長に就任する。
まず、交代時期が異例であり、春先から、新た施策を次々と実行し、
再度、成長軌道にのせようという意欲満々だった原田社長の退任は
マクドナルド本社の、その施策に「NO」を突きつけたカタチといえる。
ワンマンともいえる原田社長の手腕は疑う余地はない。
マーケティングという一面だけ見ても、価格政策に傾倒しすぎ、
迷走した日本マクドナルドを、
製品、価格、プロモーション、そして、店舗政策と、
ターゲットを細かく分類し、
そのターゲットごとに、実行されたマーケティングは、多くの成功事例を生んだ。
しかし、ここ数年、外食産業を取り巻く競争環境が激化し、
日本マクドナルドも例外ではなく、2期連続減収減益となっいる。
今度、社長に就任するカサノバ氏の履歴をみると、
その実績は申し分ない。
日本の外食産業の事情に詳しく、各国のマクドナルドで経験を積み、さらにマーケティングやマネジメントの経験を持っている。
マクドナルドは、グローバルとローカルの組み合わせの妙がある。
どの国に行っても、同じ味のハンバーガーを食べることができるが、
その地域に行かなければ、味わえないメニューも存在する。
メニューだけではなく、マーケティングやマネジメントの様々なところに、グローバルとローカルの組み合わせがあると考えられるが、
カサノバ氏は、あらたなグローバルとローカルの組み合わせができる人材といえる。
今回の社長交代は、
日本マクドナルドが、新たな段階に踏み出したと考えるべきで、
カサノバ氏の手腕に期待し、見ていきたい。
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